こんにちは、小俣です。 先日、CallConectの機能や操作方法を動画で紹介するページを開設しました。
現時点で、11本の動画がアップされています。
今回は、動画ページを開設した背景や動画作成時の流れ、利用ツールなどについて書いていきます。
動画ページを開設した背景
お客様の好きなタイミングで、より手軽にサービス概要を知れる場を作りたいという考えから、動画ページを開設しました。
もともとCallConnectでは、動画を通じて製品の機能などを紹介する場として、ウェビナーを開催していました。 しかし、ウェビナーの開催日が、お客様にご興味をお持ちいただいたタイミングから数週間先のこともあり、タイミングよく情報を届けられていませんでした。 また、ウェビナーを担当できるメンバーの数にも限りがあるため、開催回数を増やすのも難しい状況でした。
そこで、リアルタイムのウェビナー形式から、チュートリアル動画を撮りためて公開する形式に変更しました。
チュートリアル動画であれば、時間に関係なく、好きなタイミングで視聴していただけます。 また、運営側にとってもウェビナー開催時の課題を解消できる側面があるため、今後は動画ページを優先的に充実させていきたいと考えています。
動画作成からページ開設までどのように進めたか
大まかなに以下の流れで、動画を作成しています。
- コンテンツ企画(日々のお問い合わせ内容などを分析して着想を得る)
- スライド作成
- ナレーション原稿の作成
- ナレーション原稿の音声化
- スライド、デモ画面の録画
- 動画編集、動画書き出し
この中で特に課題だったのが、「ナレーション原稿の音声化」です。
当初は、私やウェビナー担当のメンバーが原稿を読み上げて音声化していたのですが、原稿を言い間違えることも多々あり、実用可能なレベルの音源ができるまでに、かなりの時間がかかっていました。 また、CallConnectでは頻繁に機能アップデートが行われるため、その度に音声を録り直す必要があり、動画をメンテナンスしていくのが難しくなるのが目に見えていました。
そこで、CallConnectの自動応答ガイダンス設定でも使われている「機械音声(合成音声)」をうまく用いることで、動画作成の工数を減らし、メンテナンス性も高められないかと考えました。
合成音声サービスを探した結果、「音読さん」というサービスを見つけ、現在は「音読さん」を使ってナレーション原稿を音声化しています。 さまざまなツールを試しましたが、すべてのイントネーション、間を自然にするというのは難しく、ひとまずは音声合成マークアップ言語であるSSMLなどを使って調整することで、実用可能なレベルにはできたかと思います。
あとは、作成した動画をどこにアップするかという点についても、調査・検討が必要でした。 パッと思いついたのはYouTubeでした。しかし、YouTubeでは広告が入ったり、CallConnectとは関連性の低い動画が画面上に表示されたりすることもあって、別の動画ホスティングサービスを探すことにしました。
最終的には、BtoB向けの動画ホスティングサービスである「Wistia」を利用することにしました。 Wistiaは、低価格なうえに視聴分析などの機能も充実しています。今後公開済みの動画を継続的に改善していくうえでも最適だと考え、CallConnectの動画ページはWistiaのチャンネル機能を使って、サイト上に埋め込む形で表示させています。
今後取り組みたいこと
動画ページを公開してまだ間もないため、各動画がどのくらい視聴されているか、どこで離脱が多いかなどはこれから振り返る予定です。
合成音声の音質を改善したり、特定のタイミングで途中離脱が多ければ動画を2本に分けたりなど、継続的に改善していきたいと思います。 そして、日々のカスタマーサポートの中から着想を得て、お客様のニーズに応じた動画コンテンツを拡充させていきます。
おわりに
セルフサーブで展開しているSaaSにとっては、“最小限の工数で、より多くのお客様に必要な情報を届ける手段”として、チュートリアル動画は非常に有益だと思います。 ウェビナーはウェビナーで、リアルタイムの双方向コミュニケーションが可能ではあるものの、特に集客面で苦労するところがあります。
引き続き、製品自体をよりわかりやすいものに改善するのはもちろんのこと、どうしても説明が必要な部分についてはチュートリアル動画を活用することで、わかりやすい情報発信を実現します。 CallConnectには、学習コンテンツとしてヘルプセンターもありますが、今回開設した動画ページもぜひご活用ください。
今後も動画コンテンツを拡充し、わかりやすい情報発信を心がけていきます。