CallConnect運営者ブログ

クラウド電話システムのCallConnectの運営メンバーによるブログです。

多機能を売りにしない

こんにちは、小俣です。
今回は、私たちのプロダクト開発やセールスに関する考え方について書きたいと思います。

多機能だけど、実際には使いきれず、結果的に高い買い物になってしまう

パソコンやスマートフォン、カメラなど、せっかく買うならということで、つい、多機能でハイスペックなものを選んでしまうことがあります。
身近なスマートフォンを例に考えてみると、日常的に使っているのはLINEやSNS、カメラくらいで、むしろ手持ちのスマートフォンにどんな機能があるのかを知らなかったり、多機能すぎて使い切れていなかったりという人も多いのではないでしょうか。
これでは結果的に、不必要な機能や性能のために費用を払っている状態ともいえます。

そして、これと同じようなことは、企業におけるSaaS導入のタイミングでも起きています。
せっかくなら多機能なものをという考えで多機能なSaaSを導入したものの、実際には機能を使い切れず、多機能がゆえに操作方法が複雑でわかりづらく、業務効率が下がってしまったという話を耳にすることがあります。

たしかに多機能であれば、理論上は多くの課題を解決できるでしょう。
しかし、その多機能さがゆえに操作方法は複雑になり、一つの課題を解決するまでに多くの時間・工数がかかってしまうこともあります。使うかわからない機能のために、日々の業務効率が下がる可能性があることを忘れてはいけません。

改めて「オーバースペックになっていないか」を考えたいところです。

高度で複雑な課題の解決は、競合他社に任せる

私たちはコールコネクトの提供開始以来、シンプルさを大切に、新機能の追加より既存機能の改善を優先し、サービスを洗練させてきました。
そのため、「CTI」「コールセンターシステム」というカテゴリで競合他社と比較した際、機能の数では見劣りすることもあります。

しかし、私たちはそれを弱みとは考えていません。
あえて機能を絞ることで、電話システムのコア機能である「通話」に関する操作を迷わずに行えたり、メンバーが増えた際も学習コストをかけずに使い始められたりと、コールコネクトならではの強みを生むことができています。そして、このような点を気に入ってくださった方々に多く導入していただいています。

言ってしまえば、複雑で高度な課題の解決については他社製品に任せている状態です。
実際、導入検討時にマッチしなさそうなことがわかった場合は、他社製品を勧めています。その方が、最終的にお客様も不満を抱く機会が減りますし、私たちもサポートなどの観点で負担が減り、お互いがハッピーになれます。

私たちはプロダクトを“あれもこれも”と多機能にするのではなく、電話業務に関する特定の課題を“より簡単に、より早く、より安く”解決できるように開発・改善しています。

おわりに

今回は、私たちのプロダクト開発やセールスに関する考え方について触れました。

コールコネクト一つで、電話業務に関するあらゆる課題を解決しようとは考えていません。
それらを一つのプロダクトで解決しようとすると、どうしても多機能にせざるをえず、複雑になる未来は避けては通れません。結果的にプロダクトの使い勝手が悪くなり、お客様への価値提供スピードが遅くなってしまいます。

プロダクトごとに向き・不向きがあります。
私たちはこれからもシンプルさを大切にプロダクトを改善し、その部分を尖らせて、サービス提供を続けていきます。