こんにちは。エンジニアの牧です。
Androidアプリ version 1.2.1 [2022/12/22] にて、通話履歴/顧客リストを追加実装しました。 機能の概要については、以下のリンクからご覧いただけます。
https://callconnect.zendesk.com/hc/ja/articles/10260963709465
本記事では、特に力を入れて作成した部分を紹介いたします。
端末の再起動したあとの着信通知に対応
再起動後にはじめてロック解除されたタイミングで、コールコネクトの着信サービスを起動するようにしました。
以前のAndroidアプリでは、再起動後に着信を受けるためコールコネクトのアプリを手動で立ち上げる必要があり、起動忘れによる着信の取りこぼしが発生する状況でした。
この点については version 1.0.0 のリリース当初から課題意識があり、通知タップによる起動やパスコード入力前に初期化を行うといった、採用の決まらない案も複数出ている状況でした。
ここで重視した点は、操作性とセキュリティのバランスです。
端末を再起動してからアプリを起動するまでに何かしらのユーザー操作が必要な場合は、ユーザーの意識が向かなかった時点で取りこぼしやすくなります(直接アプリを起動していただくのと、さほど変わらない)。
反対に無操作で立ち上げる場合は、パスコード認証の省かれた暗号化領域にコールコネクトの認証情報を置くことになります。
折衷案として自動でヘッドアップ通知を出してユーザーに操作を促す場合も、ユーザーがもともとやろうとしていた操作を妨害してしまう恐れがあります。
検討を重ねた結果、ロック解除の操作によってサービスを単独で起動する設計に落ち着きました。 この設計により、画面を表示させることなく、必然性のある操作で無意識に着信可能に復帰する動作となります。
ご注意:パスコード未入力の状態では、セキュリティ上の理由により起動させることができません。再起動後はロックを解除するようお願いいたします。
録音のテキスト化表示に対応
通話履歴の中で「通話の録音」をONに設定している番号で通話があれば、音符アイコンをタップして録音再生画面が表示されます。 さらに「録音のテキスト変換」をONに設定している場合は、画面下側に文字化したコメントが表示されます。
スマホアプリの電話では通話メモが入力しにくいため、メモの漏れや後処理時間がかさんでしまいます。 テキスト化を活用することで、重要な点だけをメモに残し、詳細はそのキーワードの出てきた箇所(分秒が出る)付近の録音を聞き直すことが可能です。 通話を漏れなくスピーディに振り返ることができます。
テキスト化の精度に関しては課題もある状況ですが、スマホでコールコネクトを便利に使っていただくために大変重要なアップデートになったと考えています。
録音再生中/通話中のモード切り替えに対応
ライトモード⇄ダークモードを切り替えた際、以前のアプリでは通話が終わってしまいました。 原因は、カラーリングを変えて再構築する際に一瞬だけ画面が終了し、それとともに通話がストップしてしまうためです。
ユースケースとしては珍しい部類になりますが、今回の録音再生画面を作っているときに同様に進捗が止まってしまう事象を確認して、不具合として気がつきました。 version 1.2.1 では、画面を再構築したとしても録音再生や通話を維持できるよう設計の見直しを行い、対策済みです。
まとめ
機能追加にともなって、通話体験の向上にも取り組みました。今後も通話のつながりやすさ、維持、手軽さを損なわない実装を追求してまいります。
iOS/Androidアプリを導入することで、場所を選ばずにコールコネクトの着信応答ができます。また、今回のアップデートで通話履歴や顧客リストが追加されたことで、咄嗟にアプリで出た場合でも顧客や通話の確認ができるようになりました。
Basic以上のプランをお使いのお客様につきましては、Androidアプリ利用もご検討いただければ幸いです。